| ■髙橋俊人（たかはしとしんど） |
| 明治31年（1898年）～昭和51年（1976年） |
| 神奈川県藤沢大坂町（現藤沢市）に生まれる。東洋大学専門部倫理学東洋文学科卒業。各地の中学校・高等学校の国漢教諭を歴任し、最後は藤沢中学校・高等学校の教壇に立つ。藤沢市川名にて没。 |
| 大正末年、若山牧水が主宰する「創作」に参加。一方、昭和3年、浦和中学校（現埼玉県立浦和高等学校）の学生とともに「菁藻」を創刊（昭和17年「創作」に合併）、加藤克巳らを育てた。昭和7年、三重に移る。昭和18年、藤沢に戻り、昭和27年、「まゆみ」を創刊。また、藤沢の郷土史研究にも携わる。 |
主な歌集に、『寒食（かんじき）』（昭和9年）、『杖家集』（昭和34年）、『壺中天』（歌集『清明集』とセットになった歌集）（昭和47年）などがある。また、四日市港を近代港湾にした功労者・稲葉三右衛門を描いた『筑港の偉傑
稲葉三右衛門』（昭和18年）がある。没後、「まゆみ」に連載された随筆をまとめて「しろうるり」（昭和52年）が編まれる。鎌倉市植木の久成寺に眠る。 |
| 時宗総本山・遊行寺（藤沢市西富）に立つこの歌碑（書・高橋希人、刻・林石材産業）は、没後計画されたもので、一周忌を迎えた昭和52年1月16日に除幕式が行われた。刻まれた一首は、『杖家集』に収められている。 |
